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これが、届いた時は久しぶりに興奮しましたよ、だって、本当に欲しかったエフェクトですからね。
ボクは、根っからのMAXON党で、もの凄く沢山のMAXONペダルを所有してますけど、いつになっても、新しいMAXONペダルの箱を開ける時は、ドキドキしますよ。
もちろん今回も、AD900の後継機種と言う事で、期待せずにはいられませんよね?早速、音を出した感想は、とにかくカッコイイ音だと言う事です。
バンド・サウンドなんかの中でも、浮いた感じじゃ無くて、とても馴染む音ですよ。
ボクが、いつもMAXONのアナログ・ディレイ(AD9orAD80)を使う時はディレイ・タイムを最高の300msで使う事が多いんですけど、今回のセッティングも、いつものセッティングに近い状態で試しました。
ディレイ・タイムのつまみの位置で言うと10時くらいでしょうか、いつもと同じにバッキングで薄くかけてるんですけど、このAD999は、自分の所有しているAD9とAD80よりは音質がクリアに感じOFFにした時も、繋いでいるのが判らない程ドライ音がイキイキしてますよ。
自分も、ヴィンテ-ジ・エフェクトの音が好きで良く使うんだけど、音は最高!でも、オフにした時の音がなぁ・・なんて事も全く無く、直列で沢山のペダルを繋ぐプレイヤーなんかにも、きっと歓迎されると思いますよ。
それと、アナログ・ディレイは、どれもそうだと思うんだけど、ディレイ・タイムを延ばすと、どうしてもエフェクト音が劣化しますよね。
でも、ボクは、この音が大好きで、この温かいディレイ・サウンドこそAD999の魅力だと思いますね。
それと、アナログ・ディレイの最大の魅力であり、禁断の使用方法であるツマミ全開の発振サウンドも最高の一言!!!!
それと、自宅でエレ・ガットを繋いで弾いてると時間が過ぎるのを忘れてしまいます。
決してハデなエフェクトじゃ無いけど、絶対に手放せない、そんなエフェクトだと思います、このAD999は。

足立 祐二


足立 祐二氏 PROFILE

伝説のハードロックバンド「DEAD END」のギタリスト。 圧倒的なギターテクニックと他には類を見ないセンスでギターキッズを魅了し続けたギタリスト。現在も尚、著名なアーティストのスタジオワーク、レコーディングと多忙な日々を送る人気ギタリストの一人である。


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